獣医師 玉口宏のペット健康百科

ホモトキシコロジーやレーザー治療、オゾン療法など、動物の補完代替治療をご紹介しています

腎機能低下を考える

ステージ2以降につてお話します。

ステージ2:軽度の高窒素血症(BUN上昇)クレアチニンが標準値を上回ようになり(1.4~2.8) 

      SDMAも上昇(18~35) 血液検査に明らかな変化があります。     

      尿濃縮(尿比重)は更に低下し、蛋白尿が検出される場合もあります.

ご家庭でも、飲水量の増加・排尿量や回数の増加が観られるようになります。

このステージになると腎臓機能の70%以上は失われており、ホモトキシコロジーによる治療と食事の変更を考えなければならない段階になりました。

症状によっては、ホモトキシコロジー治療の他に、皮下点滴や投薬を開始する必要があります。

ステージ3:中等度の高窒素血症(BUN上昇)クレアチニンの上昇(2.9~5.0)

      SDMA(26~54)まで上昇し、尿比重の低下蛋白尿の検出は更に進みます。

症状としては、食欲低下・元気消失・嘔吐なども見られるようになり、貧血が始まることもあります。

腎臓は80%以上の機能を失っているので、ホモトキシコロジー治療・投薬治療・皮下点滴・食事変更が必要です。

治療は腎機能低下進行の抑制温存と機能効率の改善を行います。

ステージ4:重度の高窒素血症(BUN上昇)クレアチニンは(5,0以上)

      SDMAは(猫38以上・犬54以上)を示し、尿比重も1,008ぐらいまで薄くな  

      ってしまいます。

治療はホモトキシコロジー治療・静脈点滴・貧血治療・投薬治療が必要です。

尿毒症の危険性もあり、入院治療が必要な段階です。

ここまで見ていただいたように、腎機能低下は初期の段階で発見することができないと直ぐに慢性腎臓病に進行し、軽度の段階でも70%もの機能が失われています。

初期の段階での発見のために、6~7歳になったら血液検査や尿検査を始めましょう。

初期の段階からホモトキシコロジー治療を行うことにより、腎機能低下を遅らせることができます、是非ご相談ください。

ホモトキシコロジーは病気になってしまっても、うまく付き合ってゆくことができる治療法です。

 

私達は元気に楽しく20年共に暮らすことをめざしています。