獣医師 玉口宏のペット健康百科

ホモトキシコロジーやレーザー治療、オゾン療法など、動物の補完代替治療をご紹介しています

腎機能低下を考える

前回までで腎機能低下から慢性腎不全に移行していく過程をお話ししました。

慢性腎不全になるまでの過程をお話したのは、慢性腎不全になる前に腎機能低下が始まった時点で早期治療を行うことが必要であることを理解していただくためです。

それは、ステージ1の段階をいち早く見つけ将来を見据えた治療を開始することです。

ステージ1となっているか否かは、SDMAの検査数値が15~18㎍/dlの値が数回続いた時には他の検査項目に変化が無くても治療を開始した方が良いです。

この段階ですでに腎機能低下は始まっています。

血液検査と同時に尿検査で比重とUPC測定をお勧めいたします。

検査間隔は5歳以上では年1回受けていただき、8歳以上では年2回の検査をお勧めいたします。

わんちゃんやねこちゃんの一年は、人の数年分にあたりますので腎臓以外の変化を知ることにもなりますので健康診断的血液検査を受けてください。

 

私達は元気に楽しく20年共に暮らすことをめざしています。