獣医師 玉口宏のペット健康百科

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腎臓機能低下を考える

皆様こんにちは。

今回は「腎臓機能低下」について、お話しさせていただきます。

そもそも腎臓はどのようなものかというと、背骨を中心に左右2つある臓器です。

腎臓に血液が流れ込み、糸球体とゆうところで血液から尿が作られ、不必要となった水分や老廃物を尿中に排出し、同時に体に必要なNa・K・Clなどを含んだ水分を体に返します。

腎臓で作られた尿は尿管を通って膀胱に貯められます。

よく猫ちゃんのおしっこの匂いが強いことがありますが、猫ちゃんの場合腎臓で体に返す水分量が多いのでおしっこが濃くなり、匂いが強くなることが多いのです。

この機能で、ねこちゃんは沢山の水分を飲まなくても体が維持できるようにできているともいわれています。

このことが、猫ちゃんの腎臓病が多くなる原因でもあります。

それでは今皆様のお家のネコちゃんやワンちゃんの腎臓はどのような状態であるのか

よく機能しているのか、少し効率が悪くなり始めているのかを知ることにしましょう。

腎機能検査は、血液検査・尿検査・身体検査が必要です。

検査結果に応じてさらに、超音波検査・レントゲン検査などが必要となります。

腎臓病には腎前性(心臓などの循環器)・腎後性(尿管や膀胱)というものもあり原因の判別が重要です。

検査結果の見方や評価対応については、次回に続きます。

 

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