獣医師 玉口宏のペット健康百科

ホモトキシコロジーやレーザー治療、オゾン療法など、動物の補完代替治療をご紹介しています

腎臓機能低下を考える

前回に続き、腎臓機能を評価する検査についてお話します。

血液検査は皆様がよくご存じの血液尿素窒素(BUN)・クレアチニン(Cre)が以前と同じように評価の中心となりますが、ここ数年前よりSDMAという検査項目が増えました。

この3つの検査項目は腎臓から排泄される代謝産物を計測したものです。

標準値よりも計測値が高ければ腎臓での代謝産物除去能力低下が疑われ、腎機能低下を考えます。

同時にナトリウム(Na)カリウム(K) クロール(Cl)にも注意が必要です。

これらは体内の調節機能を担っていて、電解質と呼ばれバランスが重要です。

血液検査と同様に重要な検査は尿検査です。

尿検査では蛋白の有無(UP/C)・尿比重が主に重要であり、他に細菌や混合物なども調べます。

腎機能が低下してくるとタンパク質が尿中に漏れ出たり、水分の再吸収が悪くなると、色が薄く匂いがあまりしないおしっこになってしまいます。

このような時期になると、飲水量が増えたり排尿量や排尿回数が増えてきます。

こうして得られた結果を見て、腎機能の評価をしていきます。

それぞれの結果による腎臓機能低下の評価およびステージングについて次回お話いたします。

 

私達は元気に楽しく20年共に暮らすことをめざしています。

腎臓機能低下を考える

皆様こんにちは。

今回は「腎臓機能低下」について、お話しさせていただきます。

そもそも腎臓はどのようなものかというと、背骨を中心に左右2つある臓器です。

腎臓に血液が流れ込み、糸球体とゆうところで血液から尿が作られ、不必要となった水分や老廃物を尿中に排出し、同時に体に必要なNa・K・Clなどを含んだ水分を体に返します。

腎臓で作られた尿は尿管を通って膀胱に貯められます。

よく猫ちゃんのおしっこの匂いが強いことがありますが、猫ちゃんの場合腎臓で体に返す水分量が多いのでおしっこが濃くなり、匂いが強くなることが多いのです。

この機能で、ねこちゃんは沢山の水分を飲まなくても体が維持できるようにできているともいわれています。

このことが、猫ちゃんの腎臓病が多くなる原因でもあります。

それでは今皆様のお家のネコちゃんやワンちゃんの腎臓はどのような状態であるのか

よく機能しているのか、少し効率が悪くなり始めているのかを知ることにしましょう。

腎機能検査は、血液検査・尿検査・身体検査が必要です。

検査結果に応じてさらに、超音波検査・レントゲン検査などが必要となります。

腎臓病には腎前性(心臓などの循環器)・腎後性(尿管や膀胱)というものもあり原因の判別が重要です。

検査結果の見方や評価対応については、次回に続きます。

 

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暑さに耐えるからだ

こんにちは、毎日猛暑ですね。

体温調節の難しいわんちゃんやねこちゃんにとってなかなか厳しい毎日です。

お部屋の中で涼しい所にいる時もお散歩で外にいる時も、常に体は体温調節をしています。

体温調節で重要な働きをしているのが、呼吸と排尿です。

排尿調節は涼しい空気を吸っているお部屋の中でも一生懸命に調節されてます。

その尿の調整をしているのが腎臓です。

腎臓は休まず働いてもらわなければならないので、疲れては困ってしまいます。

腎臓がいつまでも元気で働けるように、体内でいらなくなったものの除去を進め腎臓機能を維持し、さらに効率を高めることができるのがホモトキシコロジー療法です。

健康な時から腎臓をいたわることで、他の疾患に罹りにくくなります。

現在循環器疾患や泌尿器疾患で治療されている方には特に今後重要となる腎臓です

ぜひホモトキシコロジー療法を考えてあげてください。

 

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暑さ対策

こんにちは、お変わりありませんか。

今日は暑さ対策のお話です。

今の時期、明るい時で比較的安全に散歩できるのは日の出前です。

これは飼い主様の生活様式によりますし、結構大変かもしれません。

熱帯夜の時などは暑さに変わらないかもしれませんが、太陽が出ていない分楽だと思います。

次に日が落ちてからの時間帯になりますが、こちらも太陽が出ていないだけで地面は昼間の太陽でかなり熱くなっていす。

特にアスファルトはかなり熱を持っています。

どの時間帯でもお散歩時には暑さ対策が必要です。

わんちゃんは体から汗を出すことができないので、呼吸で熱を体外に出すことで体温を調整しようとします。

散歩中は部屋にいるような涼しい空気を吸うことができないので、胸や脇に近いところを冷やしてあげると少しは楽になります。

保冷材などをベストに入れて着させてあげるのもよいかもしれません。

もう一つ体の代謝を高めて、暑さに対して強い体を作る方法としてホモトキシコロジーがあります。

暑さだけでなく、日頃の健康管理としてとても有効な方法です。

これからますます暑くなります、気をつけて楽しいお散歩をしてください。

 

私達は元気に楽しく20年共に暮らすことをめざしています。

 

熱中症にご注意を

皆様こんにちは。

とても暑い毎日体調を崩されていませんか、ご注意ください。

こんなに暑い日の散歩は、時間と場所に気をつけましょう。

時間は朝日が強くなるまでの時間が一番良いです。

場所は日陰や土の所など歩く地面が熱くなりにくい所がいいです。

公園までカートで移動するときには、日よけをしたり風通しがいいようにしてあげてください。

長くカートに乗ったり、キャリーケースに入るときには保冷剤を入れてあげてください。

夏はこれからです、十分に注意をして毎日楽しく過ごしましょう。

 

私達は元気に楽しく20年共に暮らすことをめざしています。

 

 

眼の寄生虫にご注意を

 こんにちは、お変わりありませんか。

 極端に暑くなり、お散歩にも気をつけなければいけない時期になりました。

 十分にお気をつけください。

 お外に出たときにもう一つ気をつけていただきたいことがあります。

 今までは殆ど見ることのなかった眼に寄生する東洋眼虫という寄生虫が最近発見され      

 ました。

 西日本では見られた寄生虫ですが最近は東京でも見られるようになったようです。

 原因はショウジョウバエ科の小さな昆虫によって媒介されます。

 猫や人にも寄生するので注意が必要です。

 眼球上や結膜との間に、白く細長い虫体が寄生するので肉眼で見ることができます。

 見つけられた時には、虫体が角膜に傷をつけたり結膜炎を起こさせたりするので、早

 めに受診されることをお勧めいたします。

 暑い時期のお散歩は、十分注意をいたしましょう。

 

 私達は元気に楽しく20年共に暮らすことをめざしています。

 

 

5月になりました

皆様こんにちは。

今日から5月早いものですね、一年の三分の一は終わってしまいました。

私達獣医師は狂犬病予防注射接種の始まりで季節を感じていますが、皆様はどのような時に季節を感じられますか?

連休などは季節を感じる時かもしれませんね。

お仕事の方もいらっしゃると思いますが、お休みの方はお家のわんちゃんやねこちゃん達と楽しい時間をお過ごしください。

怪我や事故などに合わないよう気をつけてお出かけください。

何か新しい発見があるかもしれません。

 

私達は元気に楽しく20年共に暮らすことをめざしています。